momoshot
2月某日・・・・増田さんの工房にて
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                  2月某日・・・東武線りょうもう号に乗って1時間45分・・・
                  終点の大間々赤城の駅に着く。 そうです やって来ました。
                  ここには ウォーターロードギターを製作している 増田さんの
                  工房があるのです。 増田さん自らお迎えに来て頂きました。
                  と思いきや 案内されるままに車に向かうとそこには まぁ
                  愛想のいい髭オヤジ! ありゃりゃ 湯沢さんでは有りませんか
                  ご苦労様です・・・早速 車に乗り込み工房へ・・・

                  着くや否や、すぐさま作業場の方にレッツゴー!(古ゥ〜)
                  有りました有りました! 私のOMモデルが・・・感動!・・・
                  まだ製作途中ではありますが 既に形はなしておりますので
                  立派にギターであります。 そしてお知らせしていました
                  インレイのペガサスくんを見て、またまた感動であります。
                  デザイナーの奥様(明代さん)の意向で、まだ途中の段階ですので
                  写真公開は・・・と言われましたが これほどまでに 私の方でも
                  言いまくっておりましたもんで 何とかピンぼけでもと言う事で

                                 
                  今回は光るペガサスとピンぼけペガサスでイメージだけでも
                  皆様にお見せしようと思います。 ごめんなさい・・・。

                  その他 全体を部分的に公開致します・・・
                  表板にはドイツ松を仕様致しました。 木目の細かい硬めの
                  ドイツ松ということでした。そして表板の縁取りには正面には
                  太めのアバロン(あわび貝)で、サイドバインディングには
                    
                  エボニーを使い。バックのセンターラインにも細めのアバロンを
                  使って貰いましたとさ! メデタシメデタシ・・・。
                  指板のポジションマークは入れないつもりですが まっさんが
                  桃がパカッと割れた所からペガサスが羽ばたいているように
                  しようか? と言われたので 丁重にお断りしました・・・。
                  何考えてんねん! ♪ちゃんちゃん♪・・・
                  サイドとバックにはハカランダを使って貰いましたが これが又
                  思った以上に素晴らしい材木でした! 塗装した後はもっと
                  赤味を増してくるとの事でした。 そして今回 私が始めて
                  試みたんですが 肘のあたる部分を斜めにカットして そこに
                  エボニーで滑らかな曲線を作ってもらい、長時間弾いても
                  肘の負担が軽減されるようにしてもらいましたが これが又 又
                  具合がよく、病みつきになりそうで怖いです・・・。
                  まぁ 写真だと少し解かり辛いかもですが 正面からの
                  ディティールも艶かしい感じになっています。 (左下部分)
                  後は インレイにもう一工夫がされるそうですが 
                  明代さん宜しくね! 完成は3月頃でしょうか?
                  塗装にも少し時間がかかるそうですので・・・。 楽しみです。
                           
                  そして今回も宇都宮からワザワザ来てくれて、所有のお宝ギターを
                  見せてくれた 湯沢のあんちゃんにも感謝です! おおきに。
                  皆で 記念撮影もして 今日のところは お暇致しましょう・・・


                  追記(2月5日掲載)

                  今回 まっさんと色々話していた事の中で 彼のポリシーや
                  哲学と言う物に かなり共感できる事が有りました。
                  そう言うものが このギターに反映しているのだと思うと
                  さらに又 愛着の湧く代物になりそうです・・・。
                  当たり前の事かも知れませんが、今までにも50本余り
                  作ってきたけれど、同じ物は2本と無いそうです。
                  むしろ出来ない・・・と。 特にプロアーティストに作る時は
                  勿論 その人とのコミニュケーションを図る訳ですが
                  それ以外に そのアーティストの作品、つまりその人の
                  CDを聞きながら 製作するそうです。 イメージでしょうが
                  そこから、好みの音色やひき方の癖みたいな物を感じ取り
                  ここは こうしようとか 考えて作るそうです。 勿論
                  個人的な注文依頼に対してはそのとおりにするわけですが
                  彼のポリシーから外れるような注文は、お断りするそうです。

                  今回の僕の大まかな注文の中には、特にソロプレイに拘らず
                  レギュラーチューニングでも多くプレイしたい事。
                  それでも ストロークプレイよりはフィンガーやソロプレイが
                  主体になる事。 フレットが打ってある所までは弾きたい事。
                  OMというボディシェイプであってもチューニングを下げた時
                  低音が痩せてほしくない事。(これはかなり無茶苦茶)

                  それに対する まっさんの答えは・・・
                  指板はナット部分で1ミリ広い46ミリ。弦長は少し長めの
                  650ミリ。カッタウェイを深めにして、ネックのヒール部を
                  かなり薄く削りこんである事。フレットは21フレット!
                  (これは一部分だけ)  ボディシェープは変らないが
                  胴厚を10ミリほど厚くしてある事。 最後にこれだけは
                  私にも解かりませんが まっさん自身がブレイシングを削る
                  加減を決めていること。 まぁとにかく細かい工夫が施され
                  はぁ〜〜なるほどぉ〜〜と言う感じでありました。 これでは
                  同じ物を作れといっても無理なのが良く解かります・・・。

                  因みに お土産にと材を切り落とした後の切れ端を貰って
                  家に持って帰って厚みを図りましたが、表板は3ミリ
                  裏板、横板のハカランダは2ミリでした。

                  と言うわけで 後は私自身が 弾きこなせるかどうかという
                  問題だけのようです・・・。   

                  最後に、ヘッドインレイのコンセプトは「月にとどくまで」
                  というイメージでありました。 御解り頂けました?

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